2018年10月31日水曜日

鉛の飛行船

バンド名はThe Whoのキース・ムーンの口癖をモジってつけたという。Beatles派の私は当初このバンドの良さは理解できなかったので、ファンになるまでに随分時間がかかってしまった。
ファンになるキッカケは定番中の定番「天国への階段」だ。70年代最高の曲、いや、ハードロック界最強の曲とも言われるほどなので、興味から聴いてみた。しかし最初はピンと来ず、いい曲だというのは分かったが、そこまで凄いのかは分からなかった思い出がある。
本格的に好きになったのはバンドを始めてからだ。どの曲も最高のグルーヴがあり、若さとノリが素晴らしく、カッコいいリフやギター・ワークがあり、それでいて知的でもある。

このバンドもメンバーの個性が強く、「どのメンバーが好きか」という質問が愚問に思えるようバンドだ。ジミー・ペイジは言うに及ばず、一番目立つロバート・プラントとの2枚看板に思えるが、ZepがZepであるためにはどうしてもボンゾ(ジョン・ボーナム)の凄いドラムは外せない。そして、存在感の少ないジョン・ポール・ジョーンズだけはどうでもいいメンバーかと思いきや、これまた要のような重要人物だ。

好きな曲を選ぶのもこれまた困難だが、無理矢理選ぶと、他のバンドもそうだったが、どうしても定番曲が並んでしまいがちだ。

・Good Times Bad Times
・Thank You
・Friends
・The Battle Of Evermore
・Stairway To Heaven
・Going To California
・The Song Remains The Same
・Over The Hills And Far Away

10曲を選んでみたが、最初の5枚までのアルバムばかりに集中してしまったが、後期が嫌いなわけでは決してない。また、アコースティック曲が多いのも単なる偶然だ。偶然とはいえ、ペイジのアコースティック・ギターがかなり好きなのもまた事実。
それからこれ以外の曲は大して好きではないという意味でも決してない。というより、10曲しか選べないから泣く泣く外してしまった曲も多数なのだ。

好きなアルバムというと、やっぱりNo.1は『Four Symbols(いわゆるIVのこと)』になってしまうが、これまたそれ以外は好きではないという意味ではまったくない。

1980年にボンゾが亡くなってバンドも解散。Beatlesとともに、二度と見られないバンドとなってしまった。そういう意味では、90年代のCoverdale PageやPage Plantは貴重な存在だったが、2006年の一夜限りの再結成は見ていない。70年代のZepが見られるはずもなく、何となく自分の中の伝説像が崩れてしまいそうな気がするから。何だか神聖視している自分がいる・・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿